TNR 知ってますか?

Trap(捕獲)Neuter(不妊手術)Return(元の場所に戻す)

それぞれの頭文字をとって「TNR」と呼んでいます。

猫達が子猫を産まず(次の世代を増やすことなくという意味で、もちろんオス猫の去勢手術も含まれます)一代限りの命を全うし、最終的には野良猫が居なくなるようにするための活動です。

手術の際、耳をV字にカットします。

♂は右耳・♀は左耳をカットし、カットされた耳が「桜の花びら」に見えることから、「さくらねこ」と呼ばれたりもします。 

 

当院では、猫は「完全室内飼育」を推奨していますが、色々な事情でどうしてもそれが不可能で外に出す(もしくは屋外のみで飼育する)場合、飼猫であっても手術の際に「耳カット」することを勧めています。

 

最近では、自治体も含め、保護活動やTNR活動をしている方たちも増えています。

完全室内飼育ができない飼主さんは、

この活動の妨げにならないため

②自分の猫が捕まって麻酔をかけられたりすることを防ぐため

にも耳カットはしてある方がいいと思います。

 

※首輪では外れてしまいます。(簡単に外れない首輪は、首吊り等の事故にもつながりますので、力が加わったら外れる首輪を推奨します)

耳カットだと仮にトラップにかかったとしても見た目で手術済という事が判断できるため、その場で逃がしてもらえます。

耳カットしてない場合、動物病院で麻酔までかけられた後に判明する…という事になりかねません。

これは猫にとっても負担ですし、活動されている方たちにとっても、別の猫を手術できたことを考えると無駄な労力になります。

 

当院で協力できること

①捕獲器を導入しました

 無償で貸し出しをしています

 数に限りがあるので、まず問合せをしてください

②避妊去勢手術の際、希望であれば耳カットは無料で行います

 その他希望があれば、手術と同時にワクチン接種・各種検査(有料)もできます

③マイクロチップリーダーを導入しました

 保護した猫(犬)に、マイクロチップが入っているか確認できるます

 

🐾捕獲器について

できるだけ多くの方が利用できるよう、貸出前に注意事項等の説明があります。

特に餌やりについては、

①決まった時間

②決まった場所

③必ず最後まで立ち会う

を守ってください。

※「野良猫に餌をあげる前に」参照

🐾手術について

 避妊・去勢手術後、雄は右耳・雌は左耳をカットします。

カットされた耳はちょうど「サクラの花びら」のような形になります。

 普段、触れないような野良猫でも、手術の時は麻酔をかけますので

①採血(ウイルスチェックなど)

②ワクチン接種

③ノミダニ駆虫薬塗布

④身体検査(口や耳の中の確認)

など時間をかけての診療・検査が可能になります。

 希望される方は事前相談を

🐾マイクロチップについて ※当院で情報を読み取れます

迷い猫を保護された際、マイクロチップが入っていれば、飼主さんの情報がわかります。

※ 「動物の愛護および管理に関する法律」の改正により、令和4年6月1日からブリーダーやペットショップ等で販売される犬や猫について、個体識別のためマイクロチップの装着と環境省指定登録機関(日本獣医師会)への登録が義務付けられています。